『遅い男』J.M.クッツェー
2015-02-23



『遅い男』J.M.クッツェー(鴻巣友季子 訳 早川書房) 禺画像]


2月16日

『エリザベス・コステロ』に比べ、『遅い男』の読みやすさよ。(読めているかは心もとない。なんつっても、もう50ページ超えてるに主人公は離婚して子供がいないことしか分からない。作為だと思うが)


2月17日

『遅い男』クッツェー 95ページでアゴが外れそうになった。クッツェーってさ、倫理と美学を融合とか言われるけど、ホントは悪のり好きなおっさんだと思う。(最大級の絶賛)


2月23日

『遅い男』J.M.クッツェー 読了。主人公ポール・レマンが事故で片脚を失うところから始まるにもかかわらず、彼自身についての情報はいつまでも届いてこない。だから「遅い男」なのであろうか。彼の流暢な英語が思考から遅れてくるという感覚が「遅い男」なのか。


2月23日

クッツェーの作品を発表順に追ってきた幸運な私は、95ページでのけぞって爆笑する幸せな経験をしたわけですが、ラストに向かって誰が誰を支配しているのか混沌としていくのが面白いので、なあんだ、などと早合点しては


2月23日

ああ面倒だ! ここからはネタバレあり!

  ECが、まったく作品自体を制御できず、咳こんだり震えたり、脇役たちに「オリジナルってなんですか?」と噛みつかれ、PRからは神殺しをくらい、散々な目に合ってざまあみろと思ってしまう私も作中人物なのである。


2月23日

というわけで、クッツェーは実はどんどんエンターテイメントに長けてきていて、歳くってノーベル文学賞とって、怖いもの知らずのとんでもないものを死ぬ前に書き上げるだろうと確信。



禺画像]
『遅い男』J.M.クッツェー(鴻巣友季子 訳 早川書房)

[クッツェー]

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