【柴田元幸、ポール・オースターを語る】
2011-04-25



【柴田元幸、ポール・オースターを語る】 (紀伊国屋ホール) 禺画像]


4月25日

1989年当時のオースターのトークイベントをスクリーンに映し出し、アイデンティティのテーマ、ポストモダンと呼ばれることについて(とくに興味ないw)、翻訳と創作の関係(は無いw)などを柴田先生の解説入りで観る。ポール、若い!


4月25日

続)【柴田元幸、ポール・オースターを語る】 若い頃のポールの個人的な写真を披露したり。カメラマンにとってオースターとエリクソンが特に撮りにくいそうで、エリクソンは空気並みの存在感の無さw、オースターはファインダーが向いた途端にフォトジェニックなポーズをとってしまうからだとかw


4月25日

続)【柴田元幸、ポール・オースターを語る】 その後、歳を喰って白髪頭になってもカッコいいポールの昨年の朗読の模様をちょっとだけ。2002年にNYで直接サインをもらった家人の話では、腹もかなり出ておさーんになりつつあったそうだが、ダイエットしたのか。


4月25日

続)【柴田元幸、ポール・オースターを語る】 ここから一気に話が変わり、近作の「闇の中の男」から小津の「東京物語」のくだりの翻訳を柴田先生が朗読。ん? 「人生ってつまらないものね」なんて生々しいセリフがあったかな? と思ったら、続いてそのシーンをスクリーンに映写www 十数分観賞。


4月25日

続)【柴田元幸、ポール・オースターを語る】 「東京物語」をポールが「良い人は全ての他人を許し自分だけを許せない」という観方をしていることにも関連して、「オースターは知の作家ではなく義の作家・情の作家」だという柴田先生の発言。ぼくの意見だと「甘ちゃん」なんですがw


4月25日

続)【柴田元幸、ポール・オースターを語る】 もうひとつ、柴田先生がポールについて発見したことが「大事なことを2回繰り返す」という文体。もちろん比喩やレベルを変えたりした高度な繰り返しですが「作品内の「描写」は最小限にしたい。作品は読者が完成させるものだから」と合わせ含蓄深し。


4月25日

続)【柴田元幸、ポール・オースターを語る】 質問タイムを挟んで、最後「I want to tell you a story」 http://j.mp/g0OmNZ を柴田先生の翻訳・朗読。これが、震災以降、ずっとモヤモヤとしていた個人的な気持ち悪さをきれいに晴らしてくれた。


4月25日

続)【柴田元幸、ポール・オースターを語る】「I want to tell you a story」 私、英語に不自由しているので記憶で書いております。誤りお目こぼしを。…この中で、オースターははっきりと「芸術は無用だ」と断言している。芸術は役に立たない。無くても生きていける…


4月25日

続)【柴田元幸、ポール・オースターを語る】「芸術は無用だ」「完全に無用なものへの努力故に人間は動物と異なるのだ」…そう、おれはこの言葉を震災以降、聞きたかったんだよ。芸術は現実の前に完全に無力で無用なものだ、と胸をはって断言して欲しかったんだよ。だからこそ、その後の、オースターの


4月25日

続)【柴田元幸、ポール・オースターを語る】だからこそ、続く「小説は他の芸術と違って、読者と作者との一対一の親密な対話である」という言葉によって、作家は作品で読者と対話するもので、現実に何をやってても構わないんだ、震災でデマ飛ばしても印税寄付公表しても疎開してもDJしても、…


4月25日


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